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【コラム】一度も経験したことのない国、もう嫌だ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.03 12:00
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今月2日朝、テレビを見てしばらく錯覚に陥った。新型コロナウイルス(新型肺炎)の全国感染者現状を知らせる特報が電波に乗っていた。右側の上段に総感染者4212人(午後6時現在4335人)、完治者31人が表示されたまま、全国市・道のそれぞれの感染者数が息苦しく変わりながら流れていた。数えてみると、ソウル・釜山(プサン)・京畿(キョンギ)・釜山(プサン)は感染者が70~90人台だった。仁川(インチョン)・済州(チェジュ)・光州(クァンジュ)・全北(チョンブク)・全南(チョンナム)は一桁、世宗(セジョン)は1人に過ぎなかった。これに比べて大邱(テグ、3081人)と慶北(キョンブク、624人)は圧倒的に多かった。

その数字が総選挙の開票結果、当選議員数の報道と似ているような気がした。有権者が票で防疫の失敗に責任ある人々に国民的な審判を下すよう内心望んでいたかもしれない。

 
大韓民国が「憂うつな新天地」になっている。一度も経験したことのない「伝染病風味」の新しい国だ。変種コロナウイルスに国家の権力が迅速に対処したとすれば事態がここまで広がりはしなかっただろう。大韓医師協会の分析のように新型肺炎は「今まで人類が知っているいかなるウイルスよりも英敏なウイルスで、無症状伝播や感染者を通した伝播が可能な非常に扱い難いもの」だ。

だが、韓国政府は油断し傲慢だった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先月13日、経済界要人と会って「遠からず終息するだろう」と述べ、全体公務員らに誤った信号を送った。先月20日には青瓦台(チョンワデ、大統領府)で映画『パラサイト 半地下の家族』の受賞を祝う「長ネギチャパグリ」の午餐パーティーを強行した。初めての死亡者が発生した日で、翌日感染者が100人を超えた。マスク大乱も現実化した。これが無神経、共感能力不在の極点ではないのか。数日後、与党の「大邱封鎖」妄言は大邱市民の心臓をほじくった。

このような一連の流れは、まるでセウォル号惨事の時、救助隊員の「じっとしていなさい」という指示に船内から出ずに秩序を守っていたところ、虚しく亡くなった幼い魂の運命を連想させる。違う点があれば、総死亡者26人のほとんどが基底病気があった大邱・慶北地域の70~80代高齢者ということだ。「現代版高麗葬(姨捨て)」のようで背筋が寒くなる感じを消すことはできない。

遺族らは納得できない死だと訴えるに値する。

セウォル号と似ている点はもう一つある。政府は専門家らの進言を聞き流してゴールデンタイムを逃がした。大韓医師協会が新型肺炎発生初期から7回も要請した中国人入国禁止カードは無視した。中国が逆に韓国人の入国を拒否する状況が発生すると「最初から禁止したとすれば分からないが、今になって入国禁止をするのはむしろわが国民の被害がより大きい」とつじつまの合わない回答を出した。習近平主席の訪韓に死活をかけた政府、事大主義政府と言われる。

初期の防疫で最も重要なのが感染源の遮断というのは常識だ。ウイルスの越境を防ぐために一時的に入国を禁止するのは自国利己主義ではない。憲法上大統領の責務だ。必要な措置をためらっていたところ、ウイルスは大邱・慶北の新天地教会の信者を中心に広がった。現政府の要人が野党時代、あのように非難した「セウォル号救助ゴールデンタイム徒過」という誤りを踏襲したのではないのか。

権力の運命に関する展開過程も似ている。「セウォル号7時間」疑惑は朴槿恵(パク・クネ)前大統領の無能さを浮上・増幅させた。それから崔順実(チェ・スンシル)事件が発生し、朴前大統領は沈没した。新型肺炎の初めての感染者が発生して10日後「尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察」はソン・チョルホ蔚山(ウルサン)市長の選挙介入疑惑で文在寅大統領側近要人を裁判に付した。総選挙以降、関係者の捜査も再開される。予断するのは早いが、文大統領が介入したかどうかも調査可能性が大きい。

このような状況だが、「すべてが新天地のせい」にして新天地を追い詰めるのは妥当ではない。国家的な災難に無防備な代価は苛酷だ。「国民の日常が崩壊され、生活共同体が破壊されていると同時に地域経済は極めて疲弊している」という「中東呼吸器症候群(MERS)事態」の時の文大統領(2015年6月当時新しい政治民主連合代表)の主張と一致する。

実際に、新天地とは良い意味だ。同学の創始者である崔済愚(チェ・ジェウ)氏が前面に出した「後天開闢」とも一脈相通ずる。新天地キリスト教の証拠幕屋聖殿が借用することで嫌悪の用語になった。その間原子力発電所の解体、チョ・グク氏守護から新型肺炎のずさんな防疫まで、憂うつな新天地経験は飽きるほどした。大統領が就任の時に約束した「機会の平等、過程の公正、結果の正義」の新しい風が吹く新天地、本当の「新天地」はいつ見ることができるだろうか。

チョ・ガンス/社会エディター

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