【リセットコリア】民心はコロナ危機克服と変化・改革を注文した
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.20 14:46
韓国の国民は第20代総選挙でも断固たる態度を見せた。与党さえも驚いた総選挙の結果には「危機克服を通じた未来の発展」という時代の精神が込められている。与党の民主党に過半数の議席を与えた国民の意思は、政局を安定させて早期に国家災難危機を克服し、変化と改革を通じて未来に進もうということだ。多数の中道有権者が、政治対立を中止させて民生と危機克服への集中を注文して投票したため、希求する価値が国政の運営に反映されるのは当然だろう。理念的偏向から自由な実用的合理性と未来志向的な中道の価値が国政課題全般に含まれるよう、政策方向の調整が必要な理由だ。具体的に労働改革と規制廃止を通じて革新成長基調を強化する政策パラダイムの転換が要求される。
危機管理で重要なのは政策の原則と優先順位を定めることだ。限られた財政の資源を効率的に利用するためには効果性を最大化しなければいけない。ウイルスは貧困者と富裕者を問わないが、経済危機は社会脆弱階層から攻撃する。したがって無差別的に給付される災難支援金方式よりは、雇用保険死角地帯にいる臨時・日雇労働者と自営業者の支援に財源を集中するのがよい。また、企業や労働者を個別に単純支援するよりも、雇用維持補助金のように企業と勤労者を結びつけた支援方式が有効だ。コロナ防疫が成功したように、政策の樹立では経済専門家の処方に従って政務的な判断による政治介入を最小化すべきだろう。