【韓半島平和ウォッチ】5年単任政府が70年の国家同盟の根幹を揺るがした(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.14 11:15
明日は第21代国会議員選挙日だ。韓国の政治は年々、左派・右派の対立と進歩・保守陣営の対決が深まり、理性的で合理的な中間地帯が見えない。左派・右派の区分は時代の状況と判断の基準によって変わることもある。保守は右派、進歩は左派と同一視できない。にもかかわらず極端に分裂している社会に危機感を感じるほどだ。今回の選挙が金バッジをめぐる泥沼の戦いになったのは、与党が第1野党を排除して1+4という汎与党圏の合意を通じて「国民は知る必要がない計算方式」の準連動型比例代表制を強行したことから始まった。
しかし大統領と与党のためのタイミングは絶妙だ。1カ月ほど前まで政府の新型コロナ初期防疫失敗に怒りを感じた民心は100万人を超える大統領弾劾請願につながった。しかし医療関係者の努力と市民の参加で国内状況が落ちつき始めて海外から好評が続くと、コロナは文大統領への政治的プレゼントとなった。もともと総選挙とは現政権に対する中間評価の性格を帯びるものだが、選挙の争点となるべき憲政・安全保障・民生領域の失政も「コロナ政治特需」に埋もれてしまった。