地域ごとに専門医…「積弊」だと言っていた過剰病床、コロナ危機克服の立役者に=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.08 08:20
ソウル大学医大の新型コロナ科学委員会は7日、感染者3000人以上発生国(23カ国)の人口1000人当たりの病床数と新型コロナ完治率を比較した。韓国は病床が12.3床、完治者の比率が62.3%だ。病床も非常に多く、完治率も非常に高い。次はドイツだが、病床が8床(2位)、完治率が27%(3位)だ。病床3位オーストリアは完治率8位だ。反対に病床が最も少ないチリは完治率12位だ。北半球のうち病床が最も少ないのはスウェーデンだが、完治率は15位だ。病床が少ないところはそれほど相関関係は明確でないが、病床が多い国は明らかに完治率と比例するというのがソウル大の分析だ。
新型コロナ感染病専門担当病院は啓明(ケミョン)大学の大邱東山病院・ソウル医療院など69カ所だ。これらは約1万7000床の病床に入院していた一般患者を他のところに転院させて新型コロナ患者だけ受け付けた。韓国に「過剰病床」がなかったら、短時間に患者を転院させることはできなかっただろうし、また感染者の診療に集中することはできなかっただろう。ソウル大学医大・李鍾郁(イ・ジョンウク)グローバル医学センターのチョ・ユンミン上級研究員は「患者が急増する時に治療場所に余裕があれば確実に役立つということ」と話した。
人口1000人当たりの医師数は韓国が2.3人で、スペイン(3.9人)、イタリア(4人)に比べてかなり少ない。