「新型コロナで自由秩序は去り城郭時代が再来」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.06 15:00
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により1930年代の大恐慌レベルの最悪の経済危機が生じかねないと専門家が一様に主張している。韓国だけでなく米国・欧州などで強力な「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)」を実践して消費が萎縮し、企業の構造調整による給与削減や解雇が急増し、更に消費が減るという悪循環に陥っているためだ。世界経済の秩序が「新型コロナの前と後」で永遠に変わるという極端な見方まで出ている。
外交界の巨頭、ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官は3日(現地時間)、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に「新型コロナウイルス感染症により世界秩序が変わるだろう」とし「自由秩序が去り、過去の城郭都市時代(walled city)が再来する可能性がある」と予測した。新型コロナウイルス感染症により旅行や移住が難しくなり、生産工場を含むグローバルなサプライチェーンが本国に戻る可能性があるということだ。キッシンジャー元長官は「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界大流行)が終息しても、世界は決して以前と同じにはならないだろう」と述べた。