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韓国外交筋、在韓米軍司令官「キムチの汁」ツイートに「適切でない」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.03 14:03
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第11次防衛費分担金特別協定(SMA)交渉が終盤に韓米間の葛藤につながる兆候を見せている。先月31日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)など韓国政府内で「暫定妥結した」という話が広がると、米国政府の各級で「妥結していない」「交渉は進行中」という反応が出てきたのだ。

さらに2日、ロバート・エイブラムス在韓米軍司令官の「キムチの汁ツイート」が登場し、感情争いに向かうのではという懸念も出ている。エイブラムス司令官が「新しく習った韓国語表現」として、あるツイッター利用者が掲載した「キムチの汁を飲む(捕らぬ狸の皮算用)」ということわざをリツイートしたのだ。韓米がSMAで駆け引きする中、韓国政府に向けた発言とも考えられる。

 
エイブラムス司令官は関連報道が続いた3日にも前日のツイートに対する反応は見せず、「コロナウイルスを殺そう(kill the virus)」というツイートを載せた。「(感染者数増加)曲線を平たくすることでは十分でない。我々は曲線を押しつぶす(squash)べきだ」とコメントしながらだ。

韓国外交部は公式的には「出す立場はない」という反応だが、内心には怒りも感じられる。ある消息筋は「エイブラムス司令官が韓国語の『キムチの汁』に込められた否定的なニュアンスまでは知らなかったかもしれないが、時期的に適切だとは思わない」とし「(韓国には)李下に冠を正さずという言葉もある」と話した。

もちろん単なるハプニングである可能性も排除できない。エイブラムス司令官は1日、在韓米軍の韓国人勤労者約4000人の無給休職を発表し、「想像しがたいことであり、胸が痛む」と述べた。そのエイブラムス司令官が翌日、「外交的修辞」とは距離がある内容をツイッターに載せるのは矛盾するという点でだ。エイブラムス司令官が「キムチの汁=防衛費問題」と明示して載せたわけではないため、外交的に問題にしにくい側面もある。論議を呼ぶこと自体が敏感な交渉状況を見せている。

カギはSMA交渉が長期化するかどうかだ。韓国外交部は2日、「高官級でも協議してきたが、まだ合意に達していない」という立場を表した。2日前に鄭恩甫(チョン・ウンボ)SMA交渉代表が「最終妥結に対する期待感」に言及したのとは明らかに異なる雰囲気だ。

ある情報筋は「最後の部分に時間がかかるようだ」としながらも「交渉が原点に戻ったり、実務レベルで追加交渉が必要という状況ではない」と話した。

今回も結局「トランプリスク」に阻まれたのではという見方も出ている。米NBCの報道によると、ポンペオ米国務長官とエスパー米国防長官は31日(現地時間)、在韓米軍無給休職などを議論するために「ホワイトハウス報告」に入ったが、その後、米国側から前向きな反応が出ていないからだ。トランプ大統領がSMA総額の妥結に関しては実務陣の意見を最終承認していない可能性がある。

トランプリスク問題は初めて提起されたわけではない。第10次SMA当時も交渉の最後に似たようなことがあった。2018年12月末にハリス駐韓米国大使が青瓦台で室長級に会い、「トランプ大統領は12億ドル(約1兆4000億ウォン)以上を望む」として「原点回帰」通知をしたのだ。同年3月に第10次SMA交渉が始まった当時に米国側が要求した金額とほぼ同じだった。

紆余曲折の末、韓米は2カ月後に「適用期間1年、総額1兆389億ウォン」で最終妥結した。第10次に比べ5倍以上の増額を要求した第11次SMAでも「劇的妥結」があるかどうかに関心が集まる理由だ。

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    31日、在韓米軍の韓国人勤労者の半分の無給休暇を発表するエイブラムス在韓米軍司令官[在韓米軍フェイスブックキャプチャー]
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