通貨スワップ効果で一息ついた韓国株式市場、外国人「セルコリア」は変わらず
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.03.21 11:11
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に茫然自失した韓国金融市場の表情がようやく明るくなった。3低(株価・韓国ウォン・債券)から抜け出す雰囲気が表れた。連日の急落で1400台まで後退したKOSPI(韓国総合株価指数)は20日、前日終値比7.44%上昇して1500台を回復した。KOSDAQは9.2%上昇して467.75となった。KOSPIとKOSDAQの先物価格が急騰し、プログラムの買い呼び値の効果が一時的に停止するサイドカーが発動されたりもした。KOSPIで買い注文でサイドカーが発動されたのは2011年12月1日以来となる。KOSDAQは2018年2月8日以来。
債券市場でも外国人の現金化需要が落ちついた。ソウル債券市場で3年国債の利回りは前営業日比6.72%下落した年1.11%となった。韓国ウォンは前日比39.2ウォン値上がりした1ドル=1246.5ウォンで取引を終えた。19日の韓米間通貨スワップ締結合意を受け、ドル不足の懸念がやや弱まったのが好材料として作用した。NH投資証券のノ・ドンギル研究員は「19日には韓国ウォンが急落し、周辺国の株式市場と比較して下落幅が大きかった」とし「国内株式市場の方向性を決める主要変数は為替市場にまで拡大した」と話した。