韓経:セルコリア防ぐ「為替市場安全弁」確保したが…ウォン安は止まるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.20 09:21
ウォン安ドル高が進む中、韓国と米国が19日夜、600億ドル規模の通貨スワップ契約を締結し、韓国は外国人の「セルコリア」の可能性を減らす支柱を確保することになった。韓国はすでに中国やスイスなどと通貨スワップ契約を締結していて、全体スワップ限度は1328億ドル規模(限度無制限のカナダ除く)にのぼる。しかし基軸通貨国の米国との通貨スワップは重量感が違う。今後、通貨危機のような非常事態が発生すれば、あらかじめ定めた限度内で米国中央銀行からドルを引き出して使うことができる「同盟関係」を結んだということだ。それだけ国家信用度を高める効果がある。通貨スワップ締結は「韓国ウォンが米国の保護対象通貨になった」という意味もある。状況によっては米国が発券力を動員して600億ドルの限度を拡大する余地もある。
しかし危機が強まる状況で韓米通貨スワップだけで為替市場を安定させるには無理があるという見方も少なくない。金融危機当時の2008年にも韓米通貨スワップ締結後はしばらく落ちついたが、その後またウォン安ドル高が進んだ。