文大統領「前例ない非常経済時局」…韓銀総裁まで青瓦台会議に呼んだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.14 12:04
KOSPI(韓国総合株価巣数)が取引時間中に一時7%台も暴落した13日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台(チョンワデ、大統領府)で経済・金融状況特別点検会議を開いた。新型コロナウイルスの世界的な拡大で国内の実物経済と金融市場も衝撃を受けた中、状況を点検して対策を用意するために開かれた緊急会議だ。
文大統領は金融市場と諸般経済動向に関する報告を受けた後、「経済政策に携わる方々は過去の非常状況に準じて対策を考える場合があるが、今はMERS(中東呼吸器症候群)やSARS(重症急性呼吸器症候群)とは比較にならない非常経済時局」と述べた。米ダウ工業株30種平均は前日比9.99%下落して1987年以来の最大落ち幅になるなど、市場の衝撃は大きい。文大統領は「過去の事例と比較することはできるが、その当時とは様相が異なり特別であるだけに、前例のないことをしなければいけない状況」とし「政府は過去にしなかった対策を、前例のない対策を最善を尽くして作り出さなければならないだろう」と強調した。
この会議には洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相兼企画財政部長官、成允模(ソン・ユンモ)産業通商資源部長官、殷成洙(ウン・ソンス)金融委員長とともに李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行(韓銀)総裁も出席した。経済のトップがすべて集まったのだ。青瓦台からは金尚祖(キム・サンジョ)政策室長と李昊昇(イ・ホスン)経済首席秘書官が出席した。現政権で韓銀総裁が大統領が開く経済関連会議に出席したのは初めて。それほど青瓦台が現状況を深刻に見ているということだ。また、財政・金融政策のほか通貨政策も必要だという文大統領の意中が反映されたとも解釈できる。