韓国政府、新型コロナ克服に国債10兆ウォン発行…財政健全性は過去最悪
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.05 10:56
新型コロナウイルス感染症の余波で財政にも非常灯がついた。韓国政府が新型コロナに対応するため国債発行を動員して補正予算を編成するからだ。国内総生産(GDP)に対する国家債務比率は今年の財政健全性のマジノ線と見なされる40%を大きく超えることになった。「危機以前に経済基礎体力を高めるべきだったが、一過性のバラマキ財政を繰り返し、危機に対応できる財政余力が悪化した」(李仁浩韓国経済学会長)という声が出ている。
政府は4日、国務会議を開き、11兆7000ウォン(約10兆6000億円)規模の補正予算案を出した。うち10兆3000億ウォンは国債発行で調達する。文在寅(ムン・ジェイン)政権は毎年、補正予算を編成しているが、財政状況が良好だった2017年、18年には国債を発行しなかった。しかし昨年、現政権で初めて補正予算のために3兆6000億ウォンの国債を発行し、今回は国債発行規模が大きく膨らんだ。