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【時視各角】もちろん新天地も問題だが…=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.04 10:47
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「無神論者である私が証(あかし)の動画まで探して見るとは」「これは宗教の問題でなく社会問題だ」。新興宗教の新天地を「異端」と定め、「新天地アウト」の運動を繰り広げているCBSユーチューブ映像に書き込まれたコメントだ。新天地に陥って学業や職場をやめたり、家出・離婚で家庭が破壊されたりした事例、正体を隠して親密さの罠を仕掛ける巧みな伝道方式、教祖を神格化する非理性的な盲信などが衝撃的だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の集団感染の震源地とされる新天地は特有の秘密主義・閉鎖主義で防疫当局の協力要請に守勢的に対応してさらに大衆の怒りを買った。

信者が24万人を超えるとされる新天地は信徒の30~40%が大学生など若者という特性もある。疾病管理本部も新型肺炎の感染者の中で20代が29%で最も多いとし、これを「新天地の若年信者のため」だと説明した(2日)。若い宗教人口の急減という現実で異例の現象だ。伝道を最優先価値とする新天地が当初から伝道に専念する時間・健康・情熱のある若年層を集中的な伝道の対象にして攻略した結果だ。新天地はカスタマイズ型心理相談・アンケート調査などで心をつかんで接近すると言われるが、未来への不安や悩み・傷の多い若者たちは対応できなかったようで残念だ。

 
新天地は政治の争点としても浮上している。自治体長が新天地に対する強攻に出て朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は「殺人罪」などで告訴した。しかし、防疫に非協調的だからといって「殺人集団」に「悪魔化」する方式には危険性もある。わざとウイルスをまき散らさない限り、彼らも保護されるべき国民であり被害者であるためだ。防疫当局も競争的な「検察捜査」の要求によって信徒がさらに地下に隠れかけないと懸念している。防疫に総力をあげても足りない時に「新天地たたき」モードに転換したと、政府の防疫失敗を薄めようとする政治的な策略という疑いも持たれる。新天地の李萬熙(イ・マニ)総会長は謝罪の記者会見を行ってこれ見よがしに「朴槿恵(パク・クネ)時計」をつけて登場して政治争点化に油を注いだ。

CBSドキュメンタリー『新天地に陥った人々』などによると、新天地に陥る人はほとんど既存の教会に批判的で「聖書」の勉強を渇望する既存の信徒だ。7カ月間一日に3時間ずつ週4回の教理勉強をして試験を通過してこそ新天地入学が可能だ。このような宗教的情熱に既成の教会が応えることができないことから問題が発生したかもしれない。ドキュメンタリーは「献金と伝道だけを強調する教会、教理より祈福信仰(福を祈ることを目的とする信仰)に夢中になっている教会、公共性の代わりに規模の拡大に汲々とした成長第一主義」が新天地という怪物をつくり出したと指摘する。乳児的な信仰と深い信仰を混乱する「反知性主義」も一役買っている。米国カリフォルニア大学(UCLA)のオク・ソンドク客員教授はあるインタビューで「伝道と行動を前面に出す大型教会という土壌があったから新天地が生まれることができた。韓国の大型プロテスタント教会と新天地間の差別性が少ないというのが問題」と話した。

新型肺炎事態が逆説的に見せるように、まだ教会は韓国社会で盛業中だ。一部の原理主義的な教会はマイノリティに対する嫌悪と差別、極右政治の先頭に立っている。超大型教会の担任牧師職の世襲や頻繁に問題化している脱税・横領などの不正、牧師の性的堕落はどうだろうか。政治権力との癒着という問題もある。感染拡散を防ぐために日曜礼拝を減らそうという社会的な要請に「戦争の中でも礼拝を止めたことがない」と答えるのは、教会の外の人々にとっては「新型肺炎は新天地の急成長を阻止しようとする悪魔の仕業」(李萬熙)、「礼拝に来れば神様がウイルスを退治してくださるだろう」(チョン・グァンフン韓国キリスト教総連合会代表会長)という狂信の言語とほぼ変わりがない。今は「国民から憎まれる」新天地だけの問題でない。さらに大きくて本質的な疑問に既成教会が答えなければならない。本当に教会の席はどこにあるべきか、新天地を異端として猛烈に非難するとき自己反省は要らないのか問いたい。

ヤン・ソンヒ/論説委員

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