【現場から】輸出減少が1年間続いても…「貿易黒字成果」強調した文大統領
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.12.09 09:30
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5日、「貿易の日」記念式典で最近の韓国の貿易の成果を強調した。文大統領は「世界10大国家の輸出は減少したが、韓国は今年3年連続貿易1兆ドルを達成し、11年連続の貿易黒字という価値のある成果を出した」と貿易関係者を激励した。希望のメッセージを伝えようという「祝辞」だった。ところが出席者は大統領の激励よりは温かい慰労が必要だったという反応だ。匿名を求めた輸出中小企業の関係者は「企業は米中紛争や韓日関係の悪化で来年の経営計画も立てられない」とし「こうした状況で政府の成果ばかりを強調する大統領の祝辞を聞くとさらにもどかしくなる」と吐露した。
こうした反応は各種経済動向分析や統計指標を見れば理解できる。韓国開発研究院(KDI)は8日に出した「経済動向12月号」で9カ月連続で「景気不振」評価を出した。「輸出の大幅減少傾向が続き、製造業を中心に生産が冷え込んでいる」ためという説明だ。