【ニュース分析】サムスン、次世代ディスプレー超格差投資
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.11 11:05
10日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が出席した中でサムスンが「量子ドット(QD)ディスプレー13兆ウォン(約1兆1800億円)投資」を発表したのは、液晶表示装置(LCD)ではもう世界ディスプレー市場で生き残ることができないという危機感のためだ。LCD市場は2、3年前から中国が主導権を握り、サムスンやLGディスプレイは慢性的な赤字に苦しんでいる。サムスンが13兆ウォンを投入することにした「QDディスプレー」は次世代ディスプレーではあるが、量産技術の開発までには険しい道が待っているという指摘だ。現在、世界の大型ディスプレー市場はLCDが80%(売上基準)で、有機発光ダイオード(OLED)の20%より多い。
市場の主導権者は中国のBOEだ。BOEはIHSマーケットが発表した今年1月のLCD市場シェアで22.3%だった。10年以上もトップを守ってきたLGディスプレイ(21.6%)を上回った。サムスンディスプレイは9インチ以下の小型ディスプレー(OLED)市場では97%のシェアを確保しているが、大型LCD市場ではシェア9.9%で5位。