【コラム】韓日首脳、今が歴史的決断を下す絶好の機会だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.11 09:46
◆民主平和・経済平和・文化平和の韓日
金大統領は当時、日本国民を代表する衆参議院600人余りの前で共同宣言を土台にした未来ビジョンを丁重に説明した。金大統領の日本国会演説はNHKの生中継で日本全国に放送された。共同宣言と日本国会演説文には、歴史と外交、国家利益と国民感情など至難な争点が厳存する現実で、21世紀の韓日関係の平和と繁栄のために、いかにして障害要因を克服していくかに対する深い苦悩と思慮が含まれている。そして東アジアで人権・民主主義・市場経済の普遍的価値を共有する韓日両国国民に対する信頼と韓半島平和に向けた日本の役割に対する期待が含まれている。
共同宣言と日本国会演説の作成に参加した私は、韓日の平和と繁栄のために3つの問題意識とアプローチ法を念頭に置いた。1つ目は民主平和論だった。民主平和は民主主義が平和の土台という観点だ。政治体制が民主的であるほど平和的で、民主主義国家の間には戦争が起きないという理論だ。日本は150年以上にわたり民主主義を学習してきた先進民主国家で、韓国はアジアで市民革命を通じて民主主義を勝ち取った唯一の国だ。アジア28カ国のうち韓日両国の平和と繁栄に最も合致する理論がこの民主平和論だ。