ボルトン氏「金正恩は絶対に核放棄しない…制裁解けば核開発・拡散」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.01 07:57
米国のジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が30日(現地時間)、「北朝鮮は制裁を一部緩和すれば核開発を継続するだけでなく拡散もするだろう」と話した。ボルトン氏は中央日報と米国戦略国際問題研究所(CSIS)がこの日、ワシントンで主催した「中央日報-CSISフォーラム2019」の基調講演で「金正恩は核放棄という戦略的決定を下したことがなく、絶対に自発的に核兵器を放棄しない」と話した。ボルトン氏は先月ドナルド・トランプ大統領との不協和音の中で辞任した後、この日初めて公開講演を行った。ボルトン氏は「今日は飾らずに(unvarnished)話をする」とし、北朝鮮だけでなく韓国政府に対しても鋭い批判を加えた。
ボルトン氏はまず、北朝鮮制裁の一部緩和に対しては「絶対に受け入れることはできない」と強調した。ボルトン氏は「金正恩は核を放棄するという戦略的決定を下したことがなく、あらゆる手段を動員してでも核能力を維持、強化していくだろう」としながら「北朝鮮が(非核化)措置を一部行うなら制裁の部分的な緩和も可能だという主張は、北朝鮮の生存戦略だけでなく核拡散を助けるものだ」と話した。ボルトン氏はまた「時間は北朝鮮の味方」としながら「北朝鮮を止めることができる唯一の存在である米国が『急ぐ必要はない』といえば、北朝鮮には核拡散のための時間を稼いでやっていることになる」と話した。トランプ大統領の「急ぐ必要はない」という発言を批判したといえる。