【コラム】東アジアは薄氷、刃を懐に実力養うべき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.23 10:26
すでに中国は高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の韓国配備など米国の戦略資源配備に強く反発している。最近では在韓米軍の駐留方式と韓米同盟を問題視している。米国が中距離核戦力全廃条約(INF)から離脱し、マーク・エスパー米国国防長官が地上発射型中距離ミサイルの東アジア配備を望むと述べると、中国が「韓日は米国の弾除けになるな」と激しく論評した理由もここにある。
これまでキッシンジャー秩序は米中関係を安定化させ、地域葛藤を凍結するのには寄与したが、アジア太平洋地域に潜伏していた歴史と領土問題を解決するには力不足だった。自由主義の国際秩序が弱体化し、商品・サービス・技術の自由な移動は遮られ、その場に不確実性と不安定性、相互不信が位置づけられ、北東アジアは薄氷に変わりつつある。