【噴水台】安倍首相の意地悪と半導体崛起
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.08 10:09
2009年、英トリング博物館で鳥の標本299点が消えた。犯人は19歳の天才フルート奏者のエドウィン・リスト。彼が狙ったのは鳥の羽根だった。釣り用のフライ製作に使う羽毛のために博物館に盗みに入った。もっと格好いいフライを作ろうとする人たちに極楽鳥などの羽毛は「レアアイテム」だ。保護種で狩猟と取引が禁止されているためだ。そのため羽毛市場は供給より需要があふれる。供給者独占市場だ。
独占は市場経済の必須要素である自由な取引の敵だ。利潤のために価格と供給量を思いのままに決めることができるからだ。それでも独占は避けられない。優越的地位のためだ。中国が武器化するレアアースのように希少資源を持つ場合だ。独歩的であり代替不可能な技術を確保した時も独占的地位を持つ。