【中央時評】大阪G20、難しければ「現状維持」合意でも=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.06.01 14:06
背景の良い写真と言葉の饗宴だけで終わらせるにはあまりにも惜しい機会だ。国際情勢が揺れ動く中で今月末(6月28-29日)に主要20カ国・地域(G20)首脳が大阪で会う。主要国際機関のトップも出席する。状況が状況であるだけに、わらでもつかむ心情で何らかの成果を出さなければいけない。
ところが今の雰囲気ではおそらく笑い声と無難な言葉に「深い懸念」をいくつか付け加えて終わる可能性が高い。中身ない外交イベントだ。
日本をはじめ参加国間でいま議論されている議題を見てみよう。世界経済リスク管理、グローバル不均衡、インフラ投資、デジタル経済など一つ一つが華麗だ。もちろん重要だ。しかし現実とはかけ離れたのんきな修辞にすぎない。普段ならまだしも今は状況が違う。四方八方に広がっていく火から消さなければいけない。美しい未来の青写真はその次だ。急がれる点に集中しよう。そして期待を低め、現実性のある部分だけを選んで大阪で終えるのが賢明だ。