韓国キムチと中国キムチは根本的に違う
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.06 08:12
キムチの語源は、朝鮮時代の漢字学習書『訓蒙字会』(1527)で漬け野菜を意味する中国の漢字「●(=くさかんむりに沮)」を「ディムチェ」と記録したのが最初だ。キムチの過去の発音が「ディムチェ」であることが分かる資料だ。また「塩漬け野菜」という意味を持つ漢字「沈菜」から「ディムチェ」、そして「ジムチェ」を経て「キムチ」に変わったという見解もある。一方では「ディムチェ」という固有の韓国語を「沈菜」として音と意味を借りて表記したという見方もある。漢字「●」は高麗史(1451)に「園丘壇(ウォングダン)の祭祀に使った」という内容が登場するが、どのようなものかは明確でない。
キムチの起源といえる「漬け野菜」を意味する記録は中国の文献『詩経』(紀元前10-7世紀ごろ)に見られる。『詩経』に「畑のキュウリがあるので、これをむいて●菜を作って祖先に供える」という一節がある。しかしキムチ専門家は「韓半島(朝鮮半島)と中国は環境はもちろん嗜好などによる差があるので、文化的な起源を中心にキムチの歴史性を判断する必要がある」と指摘する。
文化的起源の観点で見ると、韓国のキムチと中国の漬け野菜は漬け方に違いが発見される。中国は酒・酢のようなアルコールなどで野菜を漬けて保存する半面、韓国は醤と塩で野菜を漬けて発酵させる。このため中国は酢酸貯蔵食文化圏、韓国は乳酸発酵食文化圏に区分できる。キムチの独創性が分かる重要な違いだ。