【時視各角】嫌悪を嫌悪で返す韓国社会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.13 15:57
6万人の女性が集まった先週末、ソウル恵化(ヘファ)駅デモでは文在寅(ムン・ジェイン)大統領に向かって「ジェギしろ」という叫ぶ声があった。「ジェギしろ」というのは男性の自殺を嘲笑する表現だ。極端な女性主義サイト「WOMAD」にはカトリックの聖体き損投稿文まで掲載された。度を越えた神聖冒涜に批判が相次いだ。このように嫌悪に嫌悪で対抗する「嫌悪戦争」を見つめる心は穏やかではない。これまでオンラインで女性が受けてきた嫌悪に比べればかわいいものだという指摘もあるが、嫌悪の総量を大きくする「嫌悪の無限ループ」には同意できない。
ところで、韓国社会でこのような嫌悪発言が拡大再生産されるにあたり、極右サイト「イルべ(掲示板サイトの「日刊ベスト貯蔵所」の略)」の功労が大きい。過去の保守政権が韓国社会に及ぼした最高害悪がイルベを黙認・ほう助・養成したという言葉が出るほどだ。極右・女性嫌悪・反湖南(ホナム)を旗印に掲げたイルベは男性の社会的挫折を女性を相手に憂さ晴らしをするフレームを固定化した。「キムチ女」(男性の経済力に頼る女性)、「サミルハン」(韓国女性は3日に1回殴らないと言うことを聞かない)のような嫌悪表現は基本で、一般未成年者の写真を掲載して性的対象化することは一度や二度ではなかった。酒に酔った女性に対して集団強姦を公開謀議したりもした。最近ではイルベ文化が一部のインターネット1人放送に移行し、彼らの女性嫌悪発言を小学生がまねるまでになっている。