【コラム】韓国の民族的熱望、その過度について(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.10 15:20
ポンペオ米国務長官の4回目の訪朝結果を誰よりも待ち焦がれていたのは韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領だったのではないだろうか。平壌(ピョンヤン)とニューヨークで慌ただしく動いた第2次北核仲裁外交の成敗がここで決まるからだ。ポンペオ長官の北朝鮮訪問結果が「ビッグディール」か「スモールディール」かは今後を眺める必要があるが、韓国の仲裁外交で米朝交渉が脱線危機から抜け出したのは確かなようだ。2回目の米朝首脳会談開催も時間の問題になった。第1次仲裁外交でシンガポール米朝首脳会談を実現させたのに続き、今回も韓国が救援投手として米朝の膠着局面を解いた。文大統領は仲裁外交に自信を持つ資格がある。
先月のニューヨーク訪問で文大統領は自信のある態度で注目を集めた。FOXニュースとのインタビューでは厳しい質問に対しても堂々と答えた。非核化と統一のどちらが優先かという「愚問(?)」に平和だと答えた場面は印象的だった。平壌首脳会談で得た成果のためでもあるだろうが、それよりも専門性のためだというのが青瓦台(チョンワデ、大統領府)周辺の話だ。徐薫(ソ・フン)国家情報院長を抜いて文大統領と対等なレベルの対話ができる人がいないという声も聞こえる。韓半島(朝鮮半島)問題に対する研究と悩みに実戦経験が加わったということだ。