【コラム】文在寅大統領が安倍首相のようにできない理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.24 08:21
連合国に敗れて日本が取った最初の措置の一つが占領軍のための「慰安所」設置だった。1945年8月15日、天皇が降伏を宣言してから3日目に日本内務省は外国軍の駐留が予想される都道府県に慰安施設を設置するよう公文書を送った。敗戦8日目に半官半民性格の「特殊慰安施設協会(RAA)が結成され、すぐに東京に米軍専用慰安所1号店がオープンした。RAAは最高級の衣食住提供などを約束し、「特別女性従業員」の募集を始めた。RAAに所属する事業主は皇宮の前で発隊式を行い、新日本の再建と日本女性の純潔のための滅私奉公の決意を固めた。
戦争中に日本は植民地朝鮮の無力な女性を旧日本軍慰安婦として動員した。戦争に敗れると、自国の貧困に苦しむ一部の女性を、占領軍の性犯罪から大多数の女性を守る「防波堤」として利用した。花代として受けたドルは戦後の復興資金として使われた。占領軍のための売春は東西古今どこにでもあるが、戦後の日本のように国が国策事業として進めた例は珍しい。