映画『万引き家族』が触発した日本の家族観論争(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.30 11:06
とある家族がここにいる。慈悲深いおばあちゃんと楽しいお母さんとお父さん、かわいい息子・娘に叔母さんまで一緒に暮らす、一見すると仲睦まじい家族だ。だが、彼らには言えない秘密があった。
年金と万引きが彼らの主な収入源というのがひとつ。そして物語が進むに連れて、彼らが一般的な「家族」とはかなり違うという事実が明らかになる。今月26日、韓国でも公開された是枝裕和監督の映画『万引き家族』(韓国題名『ある家族』)だ。
この映画は今年5月、フランスのカンヌ映画祭で最高賞に該当するパルム・ドールを受賞した。日本映画としては1997年今村昌平監督の『うなぎ』以来、21年ぶりのパルム・ドールとなった。ところが、受賞の便りがもたらされた後、日本はにわかに騒々しくなった。日本社会の陰にカメラを向けた監督に対する賞賛とあわせて、この映画が「日本の恥さらし」という極右派の非難も相次いだ。