【取材日記】GM本社が韓国GMから搾取した?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.15 13:19
12日、ソウル汝矣島(ヨイド)国会議員会館では「ゼネラルモーターズ(GM)群山(クンサン)工場閉鎖特別対策討論会」が開かれた。顔を合わせれば争う与野党議員も今回は意見を統一したようだ。米国GM本社が韓国GMから「搾取」した後に「食い逃げ」する可能性を前提にして細部の疑惑を明らかにしようという主張だ。疑惑は大きく3つある。▼本社が韓国GMに高く部品を販売した疑惑▼本社の高金利貸出疑惑▼本社が負担すべき研究開発費の押しつけ疑惑--だ。
会社の資金取引を正確に把握することは韓国GMの不振原因究明のために必要だろう。しかし疑惑がすべて事実だとしても、GM本社が韓国GMから「搾取」したという論理が成立するかは疑問だ。現代車海外工場の損失は結局、現代車本社の損失であるように、韓国GMの損失は米国GMの損失であるからだ。両社は会計上、連結している。左手にあるお金を右手に移したからといって右手が左手から搾取したと言うことはできない。
GM事態を眺める会計専門家らは「法的・社会的実体と会計的実体を区別すべき」と助言している。韓国GMは法的には国内の法と規制が適用されて地域社会に雇用を創出する韓国の会社だが、会計上では米国GMと一体の米国の会社だ。本社の圧力を受けることはあっても自らを搾取することはできない。