【時視各角】韓国政府、GMを扱う実力はあるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.15 13:26
企業であれ、国であれ、勝利の記憶が重要だ。GMは韓国政府との戦いでいつも勝ってきた。不敗の記憶は迅速な行動と決定を可能にする。GMが群山(クンサン)工場閉鎖決定を発表しながら前日に政府に通知したのも、政府の引き止めに応じず強行したのも、そのためだろう。
GMは韓国を見透かしている。最初からそうだった。大宇自動車の前身のセハン自動車を作ったのもGMだ。GMは1972年に新進自動車と折半出資でGMコリアを設立した。GMコリアはセハン自動車に社名が変わり、78年に大宇に買収された。1992年に大宇が株式を引き受けるまでGMは事実上20年間、大宇自動車株50%を保有していたということだ。このように韓国を離れたGMは数年後に通貨危機で大宇が危機を迎えるとタイミングを逃さなかった。2000年10月から長い交渉が続いた。ワークアウト(企業改善作業)に入った大宇自動車を適正価格を受けて売却しようとする韓国政府、できる限り安値で買収しようとするGMとの駆け引きだった。当時、GMの交渉責任者アラン・ペリトン・アジア太平洋地域新規事業本部長は韓国に精通していた。セハン自動車部品担当マネジャーだった彼は韓国語が堪能で、誰よりも韓国事情をよく知っていた。