【時視各角】この土地で生きることが難しいです=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.02 15:16
この土地で生きていくことが本当に大変です。船さえ気を付ければ良いかと思ったが、市内バスに乗る時も緊張を緩めてはなりません。いつ、どこで青天の霹靂のようにクレーンが飛び込むかもしれません。タワークレーンが見える工事現場の近所には近寄らない方が良いです。先月に限って3度の事故があり、昨年には17人が命を失いました。それでも変わっていないからもう一つの事故が予定されていると見る方が安全です。ジムや銭湯に行く時も心の準備をしなければなりません。いつ火事が起きるか分かりません。違法駐車の車両でいっぱいである路地にある建物には最初から入らない方が良いです。非常口がどこにあるのか、ロックされていたり倉庫に使われたりはしていないのか気を遣うべきです。
この土地で生きていくことが本当に難しいです。所々に危険が隠れているから知っておくべきことも多いです。建物が「ドライビット」工法を使ったのか、外装材として「サンドイッチパネル」を付けたのかも問い詰めなければなりません。火災が起きて火を消す時も「バックドラフト」現象が起きないように注意しなければなりません。「ピロティ」構造の建築物が火災にも弱いという事実に今回気づきました。タワークレーンの安全検査の通過率が94%になるという事実も知っておいた方が危険を思い起こすことに役立ちます。知らなくてもかまわないことを知らされるのが大変だが、セウォル号の「平衡水」のように知る術がなかったことに比べるとより簡単です。
この土地で生きていくことがさらに大変で、さらに難しい理由がもう一つあります。それぞれの「確証偏向」に集中されて自身と違う考えには耳を傾けようとしないかたい陣営論理のことです。同じ事案に保守と進歩両側が正反対の解釈を出します。時には、自身の陣営に都合の良いように、時には反対陣営に恥をかかせようと事実を誇張し、歪曲したりもします。ある主張の下では反対陣営の悪口と呪いがぶらさがっています。最後まで読まずに憤りをぶつけて味方に悪口を浴びせる「乱読症患者」も珍しくはありません。ソーシャルメディアで優しく対話をしている中でも自身が好まない人物の軍配を上げるような発言が出るとすぐに関係を絶ちます。自身の考えを述べただけだが、わけも分からない報復にあいます。