韓半島で核戦争? 現実と想像ミックスした韓国スパイアクション映画『鋼鉄の雨』(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.13 14:30
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韓半島で核戦争が勃発した状況を素材にしたスパイアクションブロックバスター『鋼鉄の雨』。北朝鮮の最精鋭要員に扮した俳優チョン・ウソンが安定した演技力を見せている。彼のフィルモグラフィーに重要な分岐点になりそうな作品だ。(写真提供=NEW)
これは大韓民国で起きうる最悪のシナリオのうちでも最も背筋が寒くなる状況だ。誰でも一度ぐらいは考えたことがあるかもしれないが、想像するだけでも耐えがたい恐怖感が津波のように押し寄せる質問だ。「韓国で核戦争が起きたら?」
2013年『弁護人』で“1000万観客”を記録したヤン・ウソク監督が北朝鮮核イシューを2017年冬の劇場街の真ん中でさく裂させる。韓国映画で初めて核戦争を扱った映画『鋼鉄の雨』のことだ。北朝鮮のクーデター発生と米国への宣戦布告、米国の核先制攻撃議論、韓国の戒厳令宣言などめまいがしそうな状況をすべて作品に落とし込んでいる。北朝鮮でクーデターが発生すると北朝鮮の最精鋭要員オム・チョルウ(チョン・ウソン扮)は、開城(ケソン)工業団地が米軍のMLRS(多連装ロケットシステム、別名スチールレイン)攻撃を受けた危機状況で致命傷を受けた「北朝鮮1号」を連れて韓国に逃げてくる。情報を入手した青瓦台(チョンワデ、大統領府)外交安保首席であるクァク・チョルウ(クァク・ドウォン)はオム・チョルウに接近する。一触即発の核戦争の危機から韓国と北朝鮮の2人のチョルウはますます近づいていく。