韓経:【コラム】「ディールの時代」が来た世界…韓国が100年前の恥辱繰り返さないためには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.16 13:01
ドイツ史上最初に国家統一を成し遂げたプロイセン王ウィルヘルムは1871年1月のドイツ帝国皇帝即位式をフランスのベルサイユ宮殿で行った。ナポレオン3世を撃破し普仏戦争に終止符を打った直後だった。彼が「統一ドイツ帝国」宣言の場所として「フランスの象徴」のベルサイユ宮殿を選んだのには理由があった。戦争でだれが勝ち、だれが負けたかを万国に広く知らしめるためだった。半世紀前にドイツの地がナポレオン1世に蹂躪され神聖ローマ帝国を解体された屈辱をこうして報復した。
フランスはこの恥辱を忘れなかった。第1次世界大戦で勝利を収めた後、敗戦国ドイツとの講和条約(1919年5月)の場所をベルサイユ宮殿に指定し、苛酷な賠償を貫徹させた。「いま精算の時がきた」。当時のクレマンソー仏首相はこのように述べた。ドイツは再び復讐する番を待った。第2次世界大戦を起こしてフランスを占領し、傀儡政府を建てることでやり返した。