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北朝鮮問題で小池新党は勢い失う…完勝の安倍首相

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.23 08:13
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選挙前日の21日、安倍晋三首相は最後の遊説場所に東京の秋葉原駅を選んだ。秋葉原は安倍首相が「勝利の方程式」とする遊説の最後のコースだ。民主党から政権を取り戻した2012年の衆議院選挙から最後の遊説はいつもここでしてきた。この日の遊説で安倍首相が最も強調した言葉は「北朝鮮」だった。「広島の10倍にのぼる核実験、日本の上空に2回もミサイルを発射する危機の中で(集団的自衛権と自衛隊の役割の拡大を明記した)安保法制を廃止しようとするのは非常に無責任ではないでしょうか」。続いて安倍首相は「私はトランプ大統領と何度も首脳会談をし、必要があるたびに電話会談をします。危機で必要なことは強い外交力です」とトーンを高めた。

超大型台風21号の影響で雨が降る中でも駅前の広場は支持者で埋まった。支持者は日本の国旗「日の丸」を振りながら「安倍晋三」を連呼した。「安倍はやめろ」「安倍政権は退け」という反対派の声は支持者の圧倒的な声に埋もれた。

 
この日の風景のように自民党の勝利は確実になっていった。253議席-300議席の獲得が予想される自民党の完勝は、北朝鮮発の安保危機と野党の分裂による結果だ。先月28日に安倍首相が衆議院解散を宣言した当時は40%前後の内閣支持率と小池新党の出現で自民党の勝利を予断するのが難しい雰囲気だった。しかし安保危機は選挙で大きな効果を発揮した。自民党の選挙スローガンからして「この国を、守り抜く。」だった。北朝鮮の脅威から日本を守るためには自民党を選択してほしいということだ。NHKで放送される比例代表の政権放送でも安倍首相が自ら北朝鮮の脅威をコントロールする唯一の政治家であることを強調した。共に出演した女性党員は「アメリカの大統領とここまで親しい関係を築いたのは安倍首相が初めてだと思う」と相づちを打った。9月にニューヨークに開かれた国連総会でトランプ米大統領が拉致被害者の横田めぐみさんに言及したことを安倍首相は絶えず有権者に強調した。

野党の分裂も安倍首相に追い風となった。民進党が事実上解体し、希望の党、立憲民主党、無所属などに分かれ、「反安倍」票が一つにまとまらず分散した。敵陣の分裂で与党候補には難しくない選挙となった。朝日新聞の分析によると、全国289選挙区のうち約78%の226選挙区は野党候補が2人以上出馬した「野党分裂選挙区」だった。このうち与党vs野党vs野党の構図となったところが177選挙区、野党候補が3人以上出馬したところも49選挙区にのぼった。一方、野党が候補一本化をして1対1の構図が形成されたところは57選挙区にすぎなかった。野党の分裂の中、安倍政権のアキレス腱だった「森友・掛学園」スキャンダルは話題から消えた。

「安倍1強」による自民党の独走にさらに弾みがつく見込みだ。安倍首相に代わる党内のライバルも明確でない。選挙の結果は来年9月の自民党総裁選(3年)にも影響を与えるとみられる。

2006-07年の第1次安倍内閣を含め、22日現在の安倍首相は2129日間在任している。これは佐藤栄作元首相(2798日)、吉田茂元首相(2616日)に続いて戦後の日本首相のうち3番目に長い。3選に成功する場合、2021年9月まで首相を続ける機会をつかみ、最長寿首相となる可能性がある。変数は各種世論調査で「安倍首相が続けることを望むか」という質問に対し、賛成する回答率がそれほど高くない点だ。17、18日の朝日新聞の調査で「望む」という回答は34%にすぎず、51%が「望まない」と答えた。

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