韓国、職場の性平等指数がアジア最下位水準…依然と存在する「ガラスの天井」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.19 14:45
小説家チョ・ナムジュの小説『82年生まれキム・ジヨン』は、主人公である34歳の女性キム・ジヨンを通じて韓国の職場に存在する性差別や男女の賃金格差、顔色を伺いながら使う育児休暇など、働く女性が体験する差別問題に触れている。チョは最近、中央日報とのインタビューで「1999年に男女差別を禁止する法が作られ、2001年に女性部ができた。だが、現実はそう大きく変わったようには思えない」と語った。
82年生まれのキム・ジヨンが体験したように、韓国は社会的な男女平等は実現したものの、職場での男女平等はまだ道半ばであることが調査された。法・制度上では男女平等は実現したが、職場生活では依然として性差別が蔓延しているという意味だ。18日、グローバル・コンサルティング会社マッキンゼーが発刊した報告書「女性問題2007~2017」によると、韓国の「社会性平等指数」は0.7で、主要アジア11カ国のうち2番目に高かった。1位はフィリピン(0.72)で、韓国に次いで中国(0.69)・日本・シンガポール(0.66)が上位圏に入った。だが「職場の性平等指数」は0.38で11カ国中で最下位だ。1位はフィリピン(0.78)で、続いてシンガポール(0.67)・ミャンマー(0.63)などとなった。マッキンゼー韓国支社のカン・ヘジン・パートナーは「韓国は制度的な性差別は減ったが、職場での見えない差別が依然として女性の社会的活動を制約している」とし「女性が効率的に働いて正当な処遇を受けられるように業務の進め方や企業文化を革新してさまざまなロールモデルを作ることが必要」と述べた。