【コラム】文大統領が安倍首相に先に電話していたなら
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.04 09:29
北朝鮮の弾道ミサイルが日本上空を通過した先月29日、日本列島が感じた恐怖はこの場面だけで理解できる。午前6時ごろ、枕元に置いてあった携帯電話で全国瞬時警報システム(別名Jアラート)がけたたましく鳴る。眠たい目をこすって確認してみると、携帯電話の画面には「さきほど、この地域の上空をミサイルが通過した模様です」というメッセージが表示されている。テレビをつけると、アナウンサーが正規放送を中断して「北朝鮮ミサイルが発射されたようなので丈夫な建物と地下に避難してください」とあわただしく避難を促す言葉を繰り返す。しかも北朝鮮ミサイルを迎撃をしなかったのか、できなかったのかは分からないが、日本政府関係者が大言壮語していた北朝鮮ミサイル撃墜は行われなかった。
この日、休校や新幹線の一時見合わせなど日本の対応を行き過ぎると感じることはできない。ミサイルがもしも日本の都市や市町村の上に落ちた場合起こりえた惨事は考えただけでも背筋が寒くなる。北朝鮮がいくらミサイルを打ち上げても泰然自若としている韓国社会がむしろおかしいと考えるべきだ。ドナルド・トランプ大統領と安倍晋三首相の電話会談は北朝鮮のミサイル発射からわずか3時間ほど後の午前9時24分から始まり40分間続いた。だが文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍首相の電話会談はその翌日の30日午前9時30分から行われた。青瓦台(チョンワデ、大統領府)はこの電話会談は安倍首相の要請で行われたと説明している。私は北朝鮮ミサイルが日本上空を飛んだその日、文大統領が先に安倍首相に電話をかけるべきだったと考える。そして日本国民が感じた恐怖に共感し、北朝鮮が日本を威嚇する行為を糾弾し、断固たる対応策を共に話し合うべきだったと考える。もちろん文大統領は、満一日が過ぎて行った安倍首相との電話会談で「挑発を越えて近隣諸国に対する暴挙」と述べて安倍首相と足並みをそろえた。