景気回復は遅く輸出は鈍化…韓国銀行、基準金利引き上げに尻込み(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.29 13:08
刀を抜くにはまだ早いのだろうか。31日の金融通貨委員会を控え韓国銀行の悩みは深まっている。低金利基調の中で家計負債はすでに1400兆ウォンを突破した。家計負債を抑えようと「なまくら刀」である金利政策を生半可に使えば景気回復に冷や水を浴びせかねない。改善の兆しを見せていた実体経済の不確実性も相変わらずだ。通貨政策の正常化を明らかにした米国と欧州の中央銀行も速度調節に乗り出している。8月はもちろん年内に基準金利引き上げが水泡に帰すことにならないかとの声が出てくる理由だ。
韓国銀行が金利を急いで上げないだろうという安堵感が債券市場に広がると、市場は安定を求めている。28日の国債3年物利回りは前取引日より0.003%の小幅上昇となる1.758%で取り引きを終えた。25日に1.755%まで落ちた金利は1.7%台を抜け出せなかった。北朝鮮とトランプ米大統領の挑発的発言と金顕哲(キム・ヒョンチョル)青瓦台(チョンワデ、大統領府)経済補佐官のメディアインタビュー後に起きた「青瓦台発金利引き上げ」議論で国債3年物利回りが1.8%台に上昇した今月初めとはまったく違う雰囲気だ。