中国も失われた20年? 日本が作った誤答ノートが反転のカギ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.06 09:44
中国の投資家が海外投資に手を広げている点も80年代の日本を連想させる。1985年のプラザ合意で円が2倍に上がるとソニーがコロンビアピクチャーズを買収し、三菱がロックフェラーセンターを買収するなど先を争って世界に投資した。中国も人民元の価値が上がると中国CCランドが今年初めにロンドン名物であるリーデンホールビルディングを11億5000万ポンドで買収するなど海外資産取得に熱を上げている。中国のタクシードライバー出身の億万長者劉益謙はモディリアーニの傑作「横たわる裸婦」を1億7040万ドルで買い取った。中国商務部によると昨年中国企業の海外投資は2250億ドルで過去最も多かった。対米投資は450億ドルで2015年より3倍近くに増えた。
もちろん30年前の日本と現在の中国はぴったり同じではない。当時円高は短期的で人為的な措置だったのに対し、中国は自ら金融市場と人民元価値を管理できるという立場だ。輸出主導型経済体制だった日本はバブルが崩壊した時にこれを克服する方法がなかったが、中国は2014年から内需主導経済に転換している。中国の負債の3分の2が国有企業と国有銀行が抱えているため、政府レベルの債務再整備が可能という点も90年代の日本と異なる点だ。中国は日本より状況が良いともみることができる。中国経済が依然として6%台の高成長を成し遂げており、まだ大丈夫だという評価も出ている。