韓経:【コラム】韓国新文化長官候補の歴史観、日本では?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.12 13:27
日本で歴史歪曲と妄言を主導してきたのは「膨張主義的民族史」を強調する右翼政治家だ。こうした政治家らは過去の侵略に対する反省ではなく「栄光の対外膨張」を当然視する。かつて「妄言製造機」と呼ばれた石原慎太郎元東京都知事のような人物が代表的な例だ。『「NO」と言える日本』のような著書で人気の石原元知事は「第2次世界大戦は(日本の)侵略でない。侵略と規定するのは自虐」と主張した。
靖国神社参拝を強行した小泉純一郎元首相、「創氏改名は朝鮮人が望んだこと」と発言した麻生太郎副総理、そして数日前に「(日本の戦争責任を認める)東京裁判史観の克服のためにも固定概念にとらわれるべきでない」と強弁した稲田朋美防衛相まで、根底にある膨張主義的な思考は同じだ。
韓国でも「膨張主義的歴史観」が問題になっているようだ。都鍾煥(ド・ジョンファン)文化体育観光部長官候補がいわゆる「偉大な古代史」を主張する「擬似歴史学」を追従しているという批判があった。単なる個人的な関心事を越え、都候補は議院活動期間に東北アジア歴史財団の「北東アジア歴史地図事業」の取り消しに率先した。