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【コラム】1人当たり国民所得より大切なこと=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.16 09:03
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ブレグジット(Brexit)・トランプ現象・ヘル朝鮮論は経済的合理性の概念では理解し難い側面がある。貧しい白人が自身の街内マートで安価な中国産工業製品と全世界の果物を購入できるのは自由貿易とグローバル化による恩恵だ。彼はローマ貴族が消費した財貨以上を消費している。米国人であれ、アフリカ人であれ、「ヘル朝鮮」であれ、歴史上最も豊かな時代はまさに今だ。1人当たり国民所得・平均寿命・凶悪犯罪の発生率などいかなる客観的指標を見ても過去に戻るのは自殺行為だ。ところで、なぜ人は十分に幸せでないのだろうか。人類の豊かさと進歩を導いてきた功利主義が見逃しているのが人の「心」であるためだ。

心理学と脳科学こそ、最新の政治経済学だ。非合理的でかつ測定不可能だと見なし、分析の対象から外した人間の心が科学的に究明され始めている。科学者は、身体的苦痛と社会的苦痛が脳の同じ部分で処理されていることを発見した。鎮痛剤はいじめや失恋による苦痛も緩和する。「隣の芝生が青い」ということわざは驚くべき洞察だ。貧富の格差や相対的貧困は、社会的動物である人間にとって病気や飢えのように実際の「苦痛」になり得る。朝三暮四も心理学だ。人間は現在を好んで未来の不確実性を回避する。交渉で勝ち取った朝のりんご4個は一方的に与えられた夕方のりんご4個より達成感を与える。ブレグジットとトランプ現象は結局、人工知能と宇宙開発、人類の絶え間ない進歩と豊かさを語るエリートにまず朝のりんご4個を与え、バラ色の約束を強いるグローバルゼネストではないだろうか。逆行の狂気でなく、協議案の要求だ。

 
人の心を排除したまま、数字だけを突きつけて人間の非合理性を云々とする彼らこそ非合理的だ。人の心も自動車や携帯電話のように実体がある。国政指標に「心」を含めれば、優先順位が変わるかもしれない。粒子状物質で真っ赤に表示された地図は、実際の呼吸器疾患の発病率以上に人々に苦痛を与えるため対策が必要だ。戦争の惨禍を体験した世代が持つ本能的恐怖は、合理的な外交交渉の理論だけでは説得できないため尊重しなければならない。セウォル号の引き揚げ費用の合理性は、その船が沈んでいくことを見守っていた数多くの人の心、そしてあの暗い海の下にあった家族に再会する人々の心を抜きにしては論じることはできない。考えてみれば、先祖らはこのすべてのことを一言でよくまとめていた。「民心は天心だ」と。

ムン・ユソク/裁判官・『ミス・ハンムラビ』著者

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