【コラム】習近平、トランプに何の話をしたのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.21 09:50
朝中関係の難しさを習主席が漏らしたかもしれない。1956年、北朝鮮労働党で中国出身の延安派がソ連派と手を組んで金日成(キム・イルソン)を党委員長から追い出そうと試みた8月宗派事件以降、延安派は残らず粛清され、北朝鮮政権は中国と緊張関係に入った。その後、金日成は死ぬまで外相と駐中大使に親中派を一切起用しなかったほどだった。これを取り上げ、中国の対北朝鮮影響力が実際ほどは大きくないとトランプに言ったかもしれない。
たとえそうだとしても、現代中国のカリスマ的指導者である習主席がトランプに「韓半島が中国の一部だった」という風に、そのように単純に考えて発言した可能性は高いとは思えない。通訳過程で内容を単純化するミスが起きたかもしれず、トランプが習主席の発言をざっくりまとめて自分のやり方で理解した可能性も高そうだ。