【コラム】大統領候補の資質と安保観の検証から=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.04.05 17:16
日本の「失われた20年」を内閣責任制の下でほぼ毎年のように交代される首相の弱いリーダーシップから始まったものと見ている多くの日本人が、韓国の大統領制を羨ましがっていた時もあった。しかし、現在の日本は、安倍首相が「帝王的首相」と呼ばれるほど、強いリーダーシップを発揮して活気を取り戻している。もちろん、制度は大事だが、国民的支持を勝ち取ることのできる指導者の資質とリーダーシップがより重要であることを語る良い例だ。
朴槿恵(パク・クネ)前大統領の没落と大韓民国が現在の不幸の根源を「帝王的大統領制」から見出しているのは、ほぼ普遍化している。その結果、分権に焦点を当てた権力構造の改革に向けた政治改革を掲げている声が大きい。そのため、かつて大統領中心制のメリットを活用するどころか、政府機能そのものを麻ひさせた国政運営方式やリーダーシップの資質に対する議論は後回しされている。