韓経:【社説】中国の卑劣性…米国には自由貿易、韓国にはTHAAD報復?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.03.13 13:37
「中国と米国の貿易戦争は両国にとってメリットにならず、グローバル経済にも大きなマイナスになるだろう」。中国の鍾山商務相が全国人民代表大会の記者会見で述べた言葉だ。しかし鍾山商務相は中国が韓国のTHAAD(高高度防衛ミサイル体系)配備を問題視してさまざまな貿易報復を敢行している現実については一言半句も触れなかった。米国には自由貿易で、韓国には貿易報復なのか。
中国の二重性は1月のダボス会議に出席した習近平主席の基調演説でも赤裸々に表れた。当時、習主席は「世界が保護主義にノーというべきだ」とし「貿易戦争では勝者がいない」と述べた。2月には当時の高虎城商務相が、トランプ政権の貿易報復が懸念されると「貿易戦争は選択事項になってはならない」と主張した。しかし対外的にあたかも自由貿易の旗手であるかのように振る舞う中国が韓国に見せる姿は全く違う。韓国観光の中断などあらゆる非関税報復措置を動員し、今ではロッテなど韓国企業叩きに熱を上げているところだ。表では自由貿易を話しながら裏では経済報復を繰り返す中国だ。