韓経:【コラム】中国のTHAAD報復は仮面をかぶった祝福
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.08 10:49
韓国政府のTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備決定で国内外が騒々しい。THAADが配備される慶尚北道星州(ソンジュ)地域では住民の反対集会が連日続いている。ここには「平和と統一を開く人々」など外部勢力も加わっている。ソーシャルネットワークサービス(SNS)にはTHAAD関連の怪談が急速に広まり、BSE(牛海綿状脳症)事態が再来するようだ。政界も加わった。野党「共に民主党」の新人議員6人が中国を訪問して中国共産党の関係者と会談する計画を発表したのに続き、一部の野党議員が米ホワイトハウスのホームページの「THAAD反対請願」を督励している。5日現在、約7万人が署名に参加している。10万人が署名すれば、ホワイトハウスはこれに対する返答を検討しなければいけない。
当初からTHAADの韓半島(朝鮮半島)配備に反対の意思を明確にしてきた中国は、THAAD配備が公表されると直ちに激しく非難した。先月9日には中国の王毅外相が「いかなる弁解も無力だ」と述べた。同じ日、中国国防省の楊宇軍報道官は談話で、「中国の戦略的安全と地域の戦略的均衡のために必要な措置を考慮する」と軍事的対応の可能性まで表した。中国共産党機関紙「人民日報」の姉妹紙・環球時報は翌日の論評で「中国は政治・経済・貿易・観光・文化・軍事・外交などの領域で韓国に圧力を加えなければいけない。使える手段は非常に多い」と主張した。