激化する世界外交「ストロングマン時代」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.26 07:41
「鉄拳外交(iron-fist diplomacy)」が全世界に広がっている。民族主義に基づいた果敢なリーダーシップを前に出した米国・中国・ロシア3強の首脳が連日、力の対決をしている。いわゆる「ストロングマン(strongman)」リーダーシップだ。彼らは自国内では支持を受けるが、「民主主義に逆行してシステムにとらわれないため、世界情勢を不安定にする」と、フィナンシャルタイムズ(FT)は分析した。
トランプ米次期大統領は23日(現地時間)、「(核)武器競争をする」と述べ、前日にツイッターで明らかにした「核能力の強化」という立場を再確認した。これに先立ちプーチン露大統領が「戦略核兵器部隊の戦闘力を強化するべき」と明らかにしたことへの対応だ。トランプ氏はプーチン大統領との疎通を誇示し、彼と親しいティラーソン・エクソンモービル最高経営責任者(CEO)を国務長官に抜てきしていたところだ。しかし突然のモスクワを狙った発言で核競争の亡霊を呼び起こした。2日には台湾の蔡英文総統と電話会談し、「なぜ『一つの中国』に縛られなければいけないのか分からない」と疑問を提起した。米中関係の根幹を否定したのだ。