【コラム】民心は熱く、国民は善良だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.28 10:48
「起亜自動車不渡り事態以降に金融危機大乱デマで混乱」「連鎖不渡りは韓国経済の弱点を直していく過程であるだけ」「専門的な悪性デマねつ造勢力が厳然と存在する。根絶しなくては」「外国メディア、韓国経済悲観―韓国政府、歪曲に強硬対応」――。
1997年初めから11月上旬までメディアに報道された記事の見出しだ。同年11月22日に韓国は国際通貨基金(IMF)の救済金融を受け差し迫った火を消した。国の不渡り危機はそれほど突然に押し寄せた。もっとも、当時の金泳三(キム・ヨンサム)大統領も11月10日に姜慶植(カン・ギョンシク)経済副首相兼財政経済院長官と通話するまでは深刻性を知らずにいた。経済のコントロールタワーがまひ状態だった格好だ。わけもわからない国民は茫然自失で座り込んだ。そっくりその負担を抱え込んだ。1戸おきに失業者が出た。企業は相次いで不渡り列車に乗った。いままさに社会に足を踏み入れたばかりの青年は雇用の崖に挫折した。そうして始まった就職戦線の叫びはいまも途切れずに続いている。