【時論】トランプの米国と世界、孤立主義に回帰するのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.10 13:17
1年以上にわたり国際社会の関心を集めた米国の大統領選挙が共和党のドナルド・トランプ氏当選という意外な結果で終わった。トランプ陣営の歓呼ほどにヒラリー・クリントン氏と民主党の衝撃は大きい。クリントン氏は敗北を認める演説も翌日に先送りした。世界の証券市場と外国為替市場も急落し思いがけない結果に慌てる姿は歴然だ。
国際社会は今回の米国大統領選をいつになく心配して見守ってきた。予想を覆しトランプ氏が共和党候補に浮上する過程からそうだった。単純に彼の有名税のためではなく、米国の国際社会に対する見方に大きな変化が起きるのではないかという疑問が提起された。クリントン氏との選挙戦も国際社会の疑問を解消できる真剣な政策的議論の代わりにお互いに対する低級な人身攻撃性発言で埋められた。相手候補に対する非難が激しくなり米国は二分され、候補間の攻撃が低級になるほど国際社会で米国のイメージは墜落した。もう選挙は終わったが質問は残った。米国は自由民主主義社会のリーダーの位置を維持するだろうか? もしかしてリーダーの座を守るという意志自体が弱まったのではないのか? 国際社会のこうした質問にトランプ大統領の米国は急いで答えなければならない。