【コラム】力を備えてこそ堂々とできる=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.20 13:07
今週初めに米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」をじっくりと見る機会があった。10~15日に韓米海上合同訓練の「2016不屈の意志」を終え釜山(プサン)港に停泊し開催した民間人公開行事だった。満載排水量10万4200トンの空母の威容はすごかった。甲板と格納庫には強大な攻撃力のF/A-18艦載機が数えきれないほど並んでいた。
だが、カール・フォン・クラウゼビッツが看破した通り、国防力は国の戦闘意志と国力の結集にかかっていている。戦力がいくら強力でも戦う意志がなければ鉄の塊だ。この空母からはその意志を確認することができた。格納庫で2001年の9・11テロ当時に犠牲となったニューヨーク市消防署員たちの名前が書かれたF/A-18と会った。「触れれば黙ってはいない」という鋭い意志の表現だ。この空母は2003年の就役後アフガニスタン戦・イラク戦で実戦を展開した。艦載機が離陸し吐き出した黒い点の跡があちこちに残っていた。艦名からして決然とした意志でソ連と無限競争を行い共産体制を押し倒した米国大統領から取ってきたのではないか。空母の中にはレーガン氏を記念する小さな博物館もあった。