韓経:ノーベル科学賞22人を出しながらも「科学危機」叫ぶ日本
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.20 11:26
「日本の科学はいま委縮している」。ニュートリノ振動の発見で昨年ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章東京大教授(57)は18日、ソウル東大門区清涼里洞の高等科学院で開かれた記者懇談会で「今のような状況なら20年後に日本からノーベル賞が出てくるのは難しい」と述べ、日本科学界が感じている危機感を伝えた。
日本は今年、ノーベル医学生理学賞の受賞者を輩出し、3年連続で科学分野でノーベル賞の受賞者を出した。今まで22人のノーベル科学賞受賞者を輩出している。2000年以降のノーベル科学賞受賞者の国籍を比較すると米国に次いで2番目に多い。
このように多数の受賞者を輩出しているにもかかわらず日本の科学者が危機を感じる理由を尋ねた。梶田教授は科学者の影響力の目安となる論文引用度上位1%に該当する論文の数が徐々に減っているという点を挙げた。未来の日本の科学を率いる大学院博士課程に進学する学生数が減少している点も懸念した。理工系修士学位を取得した学生が博士課程に進学せず大企業に就職する事例が増えているという説明だ。