「ビッグ2」の危機…韓国経済のリセットを
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.14 07:48
カメラ・自動車用レンズ専門のA社は3年前、虹彩認識レンズの開発を始めた。事業部を設けて研究開発(R&D)費を大幅に増やした。技術力が認められ、ギャラクシーノート7のカメラモジュール納品会社2カ所のうち1カ所に選ばれた。しかし「ノート7生産売り切り」という事態を迎えた。同社の代表は「1000万個の納品目標が200万個にもならず、投資金の回収も難しくなった」とし「売上高5000億ウォン(約450億円)台の我が社がこれほど厳しければ、小規模な協力会社にとってギャラクシーの次の製品が出るまでの今後数カ月間は生死がかかる時間になるだろう」と話した。
A社は韓国経済を襲った恐怖を象徴的に見せている。過去の数年間は低成長の恐怖が経済の重荷となった。しかし本当の恐怖は大韓民国を代表する企業のサムスン電子と現代自動車が揺れて始まった。サムスン電子は品質問題、現代自動車はストライキでつまずいた。サムスン電子・現代車の成長神話に隠れた韓国経済の素顔が表れたという指摘もある。両社の年間売上高は大韓民国の国内総生産(GDP)の19.8%を占める。