M6の地震にびくともしない日本の秘訣、マニュアル・システム・市民意識(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.09.26 10:18
日本は世界で発生する地震の10%が集中している地震大国だ。他国なら大きな被害を出すかもしれないM6程度の地震にも日本はびくともしない。21日に東京から南東に600キロ離れた鳥島付近の海底でM6.3、2日後の23日に関東の東側の海でM6.5の地震が相次いで発生したが人命・財産被害はなかった。建築物の耐震設計とともに徹底した反復訓練を通じて地震マニュアルを普段から身につけているからだ。学校ではいつも地震避難訓練が行われている。マニュアルによってまず机の下に体を隠した後、振動が弱まれば頭の上に座布団やカバンなどを載せて運動場へと避難する。
共同住宅や商業施設、事務用ビルなどでも定期的に防災訓練が行われている。出席確認までする。事務所の場合は職員の中の1人が必ず「防火・防災管理者」の資格証を取得しなければならない。5年に1回ずつ試験や受講を通じて資格を更新する。消防防災庁と各地方自治体は防災センターに地震博物館を設置して地震の実状を積極的に知らせる。東京都北区の宮沢正浩・防災センター所長は「地震の発生を人間の力で防ぐことはできないが、備えは可能だ」として「地震体験と反復訓練を通じて準備すれば被害を最小化できる」と強調した。