韓国新世界グループ、ベトナムに2億ドル投資…ロッテに挑戦(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.08 15:55
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新世界グループの鄭溶鎭副会長(右)が2020年までにベトナム・ホーチミン地域に2億ドルを投資することにした。これまでロッテマート・ロッテデパート・ロッテリア・ロッテホテルなどを運営してきたロッテグループの辛東彬会長の牙城に対する挑戦と読める(写真提供=新世界、ロッテ)
新世界グループの鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)副会長(48)がベトナムの経済中心地ホーチミン商圏攻略のために2億ドル(約203億円)を投資することにした。事実上、成長の限界に直面した流通市場の新しい成長動力に「若い国家」ベトナムを挙げたのだ。イーマートは9日にベトナム・ホーチミン市と「ホーチミン市内投資拡大のための了解覚書(MOU)」を締結し、2020年までに合計2億ドルを投資して大型スーパー(マート)とスーパーマーケット事業を拡大すると8日、明らかにした。
ベトナムは流通業界では「若い市場」と言われている。9300万人の人口のうち半分以上が30代以下なのに加え、伝統市場の利用率が75%を越え、大型スーパーに客を呼び込む余地がまだ十分残っているためだ。また、現地大型スーパーも韓国のようにきれいなパッケージングやインテリア、高級化などをコンセプトにせず、室内伝統市場のような雰囲気が残っているため差別化をしても十分に勝算がある。イーマートのキム・ソンヨン新事業本部長は「このほどMOU通じてベトナムの経済中心地であるホーチミン市内に大型スーパーやスーパーマーケットなどさまざまな形態の投資を拡大する計画」としながら「今後ホーチミン市を足がかりに本格的なベトナム市場の拡大に出たい」と話した。