【コラム】フロストの献身、尹炳世の逸脱=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.20 08:58
高高度ミサイル防衛(THAAD)体系の配備は、韓半島(朝鮮半島)の運命に重大な影響を及ぼす決定だ。私たちの手で選んだ大統領の安保的な決断は、尊重されなければならない。韓米同盟を堅固にしながら北朝鮮の核に対する多層防衛システムに備え、中国との友好関係に亀裂ができないよう管理しなければならない。それが私たちの生きる道だ。激昂した強大国らは真意を推しはかって弱点を探している。政府は最善を尽くしているのか自問しなければならない。
韓米当局がTHAAD配備を発表した8日午前、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が裂けてしまった洋服を直すために江南(カンナム)のデパートに向かった。北朝鮮がデモをするように潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とスカッドミサイルを打ち上げ、習近平主席とプーチン大統領が共同で反対声明を発表する状況につながる渦中での逸脱だ。普段から弱点を見せない尹長官の奇行は、安保ラインが独走している政府の意志決定構造に対する無言の抗議ではなかったのだろうか。