<チャイナインサイト>中国にとって隣国は交渉ではなく管理の対象だ(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.08 13:12
このように世の中の中心として新たに出ようとする中国の外交は現在、一定の経路に沿って発展している。「勢→術→法(または制)」の経路がそれだ。勢は力だ。中国は改革開放後の高速成長を通じて成し遂げた経済的成果に基づいて今やG2と認められている。すでに勢力を確保したと言える。中国の主な経済政策を提示する3中全会報告書の核心の言葉を78年から2008年まで分析してみれば、経済が161回で最も多く、次いで発展が160回、改革が159回だった。これは中国が今後も持続的に力を積み重ねるため取り組むことを示している。
その次の段階は、高度な策略を意味する「術」の推進だ。「術」は中国の国力の状態を見ながら繰り広げるため予測不可能、合法的、国際社会から特別抵抗されない内容などであらわれる特徴がある。予測不可能は効果を最大化するためだ。突然の東シナ海防空識別区域宣言やアジアインフラ投資銀行(AIIB)の建設、一帯一路政策などが代表的な例だ。「術」は適用対象にとっては一種の「ストレステスト(stress-test)」として作用する。中国の政策を拒否することも、また対応しにくい状況が一定期間演出されるからだ。私たちはすでに中国からこのようなテストを持続的かつ繰り返し受けている。昨年の朴槿恵(パク・クネ)大統領の中国戦勝節の出席もそうであり、THAAD問題もまたそうだ。中国はすでに「勢」の段階を過ぎて「術」の段階に入っている。