【コラム】北京で崩れる北朝鮮崩壊論(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.10 16:10
中国人民解放軍の孫建国・連合参謀部副参謀長は南シナ海は中国が発見して名前をつけ、1940年に中国政府が南シナ海に点線(9段線)を引いて誰の干渉も受けなかった中国の領海だと主張した。その後、孫副参謀長はTHAADに強く反対する意見を明らかにした。「私は軍人なのでTHAADシステムをよく知っている。米国が韓半島にTHAADを展開するのは、それらが持つ防御網をはるかに超える必要以上の措置だ」。南シナ海とTHAAD問題で米国と中国が激しく対立する事態は、韓国に対する深刻な警鐘だ。1つ目、中国の対北朝鮮制裁が弱まる可能性が高まる。2つ目、中国が韓国に対して貿易報復をする可能性を排除できない。3つ目、最悪の場合、中国が北朝鮮の核保有を認定する可能性もある。
なぜTHAADを配備するべきなのか。政府が説明する理由はこうだ。いま韓米軍が持つミサイル防衛能力はパトリオットミサイルPac-2とPac-3だ。パトリオットの高度は15-20キロ程度であり、最高250キロの高度で飛んでくる北朝鮮のスカッドミサイルを迎撃できるのは終末下層段階でのみ可能となる。このため高度40-150キロのTHAADで中高層防御体制を構築し、敵のミサイルを迎撃する機会をもう一つ備えようということだ。